『ドクターペッパー』というドリンクを飲んだことがありますか?
中には名前すら聞いたことがないという人もいるかと思いますが、簡単に言うと『コーラのようなもの』。
しかし実際に飲んでみるとコーラとは全く違い、独特の味わいがあります。
それゆえ「ドクターペッパー美味しい!やみつきになる!」という人と「ドクターペッパーの味はちょっとクセが強すぎて苦手」という人、真っ二つに意見が分かれます。
飲んだことのない人からすると、ドクターペッパーの味はイメージしがたい謎の炭酸飲料です。
そんなドクターペッパーについてご紹介していきたいと思います。
ドクターペッパーの風味と評価
ドクターペッパーは1973年から日本市場に登場していますが、今でも広く普及しているわけではありません。
その理由は、日本人にとって独特すぎる風味が分かれ目となっており、賛否両論が存在します。
味の表現でよく言われるのは「杏仁豆腐に似ている」というもので、次に「薬のような味」とも評されます。
この味わいは想像しにくいかもしれません。
杏仁豆腐に似ていると聞くと美味しそうと感じるかもしれませんが、「薬の味」と聞くと疑問符が浮かぶことでしょう。
炭酸はそれほど強くなく、非常に甘い味わいが特徴です。
炭酸が弱いため、甘みが際立つのです。
ドクターペッパーの多彩なフレーバー
ドクターペッパーにはさまざまな味があります。
定番のノーマルタイプから、チェリー風味が楽しめるドクターペッパーチェリー、さらにはチェリーにバニラの香りを加えたドクターペッパーチェリーバニラがあります。
カロリーを気にする方向けにはドクターペッパーダイエットが、カフェインを避けたい方にはドクターペッパーカフェインフリーが選べます。
ただし、これら全てが日本で手に入るわけではありません。
最近では、メロン味も登場し、ファミレスチェーン「ガスト」のドリンクバーで提供されています。
もちろん、オリジナルの味も楽しむことができます。
ドクターペッパーはバニラアイスをトッピングして楽しむ「ドクターペッパーフロート」や、温めて飲む「ホットドクターペッパー」も人気があります。
ドクターペッパーの起源
この炭酸飲料はアメリカ発祥で、コーラと同じく長い歴史を持っています。
1885年にアメリカで初めて市場に出た炭酸飲料はドクターペッパーで、実はこれがコーラよりも古い歴史を有しています。
コーラが市場に出たのは翌1886年ですから、ドクターペッパーの方がわずかに先行しています。
このドクターペッパーは、ドラッグストアのオーナーであったウェード・モリソンと薬剤師チャールズ・アルダートンによって共同開発されました。
彼らは何度も試作を重ね、最終的に完成した製品をモリソンの店で販売し始めました。
「ドクターペッパー」という名前は、モリソンの義父であるチャールズ・ペッパーにちなんで名付けられました。
ペッパーは医師であり、その職業が飲料の名前の由来となったとされています。
ドクターペッパーの味の秘密:何が含まれているの?
ドクターペッパーの成分はほとんどが非公開ですが、いくつかの成分は公表されています。
公開されている主要な成分には以下のものがあります:
- 果糖ぶどう糖液糖
- カラメル色素
- 香料
- 酸味料
- 保存料
- カフェイン
また、20種類以上の異なるフレーバーが使用されているとも言われていますが、これは公式には確認されていません。
アメリカのブログやYahoo!Answerなどで議論されているところによると、使用されているとされるフレーバーには
- アーモンド
- アマレット(あんずの核から作られたリキュール)
- バーチツリー(樹皮から抽出されたエキス)
- バニラ
- チェリー
- シナモン
- ブラックベリー
- キャラメル
- クローブ(乾燥させた花蕾)
- コカ
- ジンジャー
- ウェスタンヨーロピアンナッツ
- レモン
- リコリス(海草)
- シュガーケーンの糖液
- ウインターグリーン
- サルサパリラ(解毒や利尿作用のある植物)
などが含まれていると推測されています。
特にサルサパリラはその特有の匂いから「薬のような香り」として認識されることが多いです。
また、含まれているかどうか意見が分かれるフレーバーにはアプリコット、バーベット(ゴボウ)、人参、コリアンダー、ナツメグ、オレンジ、ラム、トマトなどが挙げられます。
飲む際にこれらの成分を想像するのも楽しい一面です。
スーパーで販売されている杏仁豆腐に使用されているアーモンドエッセンスが「杏仁豆腐に似ている」と感じさせる要因かもしれません。
ドクターペッパーの新しい飲み方
ドクターペッパーがお好きな方も、苦手だと思っている方も、新しいアレンジを加えた飲み方を試す価値はありますよ。
ホットドクターペッパー
炭酸を温めて飲むことに少し抵抗があるかもしれませんが、ドクターペッパーを提供している企業自身が推奨している方法です。
実際、欧米ではコーラを温めて飲むことは一般的です。
温めるとシナモンの香りが強まり、リラックス効果も期待できます。
ジンジャーやレモンを加えると、さらに風味が増しておいしくなります。
ドクターペッパーフロート
バニラアイスをトッピングする「フロート」スタイルもおすすめです。
ドクターペッパーにアイスクリームを乗せると、甘くて美味しいデザート飲料に変わります。
特に甘いものが好きな方には試してほしいですね。
これらのアレンジ方法を試すことで、苦手意識がある方でもドクターペッパーの新たな魅力に気づくかもしれません。
まとめ
ドクターペッパーは、全国的にコーラほどの知名度はありませんが、独特の味わいでファンを虜にする魅力的な炭酸飲料です。
特に関東地方では比較的よく見かけますが、関西ではあまり流通していないようです。
ただ、現在はインターネットを通じて簡単に購入することができます。
そのユニークな味が「杏仁豆腐のような味」と表現されたり、「薬のような独特さが癖になる」と評されることもあり、興味をそそられる方も多いでしょう。
まだ試したことがない方は、この機会にドクターペッパーを味わってみてはいかがでしょうか。
さらに、アレンジ飲料として「ホットドクターペッパー」や「ドクターペッパーフロート」などを試すことで、より一層楽しめるかもしれません。