冷え込む季節に温かいおでんは最高ですね。
しかし、自宅でおでんを作ると、はんぺんが膨れ上がってから硬くなってしまい、子供たちからも不評でした。
おでんには大根、じゃがいも、ちくわ、はんぺんなど、様々な具材が入りますが、どの具をどの段階で加えれば良いのか迷いますよね。
このため、おでんでのはんぺんの適切な投入タイミングや、美味しいおでんのための具材の入れ方をこの機会にお伝えします!
おでんでのはんぺんの入れ方は煮込み終わりが近づいたタイミング
はんぺん特有の柔らかくふわふわの食感を楽しむため、おでんへの追加時期は「煮終わりの1〜2分前」としてください。
また、次の点も重要です:
- 「絶対にフタをしないこと」
この2つのポイントがはんぺんの美味しさを保つ上で非常に重要です。
はんぺんや他の練り物は予め加熱されているため、おでんの熱い出汁で軽く温めるだけで十分です。
はんぺんは軽いため浮いてしまうので、お玉で出汁をかけたり、時々ひっくり返して全体を温めます。
煮込み過ぎははんぺんの食感を損ね、美味しさが減少します。
フタをすると、はんぺんが出汁を吸いすぎてしまい、開けた際に急激にしぼんでしまいます。
これによりはんぺんが固くなってしまうことも。
はんぺんや練り物を入れた後は、蓋を完全にするのではなく、外すか少しズラして蒸気が逃げるようにしましょう!
おでんでのはんぺんが固くなる・縮む理由は?
おでんにはんぺんを加える際のタイミングが重要で、長時間の加熱によりふわふわとした食感が失われてしまいます。
過度の加熱によりはんぺんが固まり、膨張し、その後に縮むことがあります。
これははんぺんの製法が大きく関係しています。
では、はんぺんの製造過程を簡単に解説しましょう!
●はんぺんの製造過程●
はんぺんは、魚のすり身、山芋、卵白、調味料(塩やみりん等)を使用し、空気を多く含むようにして混ぜ合わせ、その後、茹でて作られます。
混ぜる過程で含まれる空気が、はんぺん特有のふわふわ感を生み出します。
加熱すると内部の気泡が拡大し、はんぺんは膨らみますが、皿に取り分けた後や時間が経過すると、急速に縮むことがあります。
これは気泡が過度に拡大し、それを支える壁が破れ、冷えると同時に内部の空気が外へ逃げ出し、元の大きさより小さくなるからです。
先述の通り、はんぺんの調理で最も大切なのは「過加熱を避ける」ことです。
ゆっくりと加熱し、短時間で完成させることが、はんぺんの美味しさを保つ秘訣です。
おでんの具材の最適な入れ方
美味しいおでんを作るためには、具材の投入順序が重要です!
出汁がよく染みるおでんを作るために、具材を入れる際のコツをお教えします。
(※すでに具材は下処理されている状態です!)
①最初に出汁を吸いやすい食材を入れる
出汁をよく吸う食材には次のようなものがあります:
- 大根
- こんにゃく(しらたき)
- ゆで卵
- たこ
- 牛すじ
- 昆布
これらの食材は出汁がよく染みるので、おいしくなります。
最初にこれらを加えることで、具が出汁を吸う時間が長くなり、味が増します。
弱火でゆっくりと30分程度煮込んでから、他の食材を加えるのがおすすめです。
➁次に追加する軽く煮込む具材について
最初にダシを吸う食材を加えた後は、次に軽く煮込む具材を投入します。
- 餅入り巾着
- ウインナー
- ちくわぶ
- じゃがいも
- 厚揚げ
これらの具材はおでんのダシを取り込みつつ、全体の風味を引き立てます。
ただし、煮込みすぎると具材の味がおでんのダシに流れ出てしまい、その独自の風味を失うことがあるので、注意が必要です。
それゆえ、これらの具材の煮込み時間は15分程度が適切です。
時間が許せば、この段階で一度おでんを冷ましておくと、具材にダシが更に染み込み、より美味しいおでんが完成します!
➂最後に加える練り物製品
最後に練り物を加えます。
- つみれ
- さつま揚げ
- ちくわ
- はんぺん(食べる直前)
これらの練り物は加熱しすぎると特有の食感を失う可能性があるため、食べる直前の1~2分前に加えて温めるのが最適です。
正しい順序で具材を入れるだけで、自宅でも美味しいおでんが作れます。
また、おでんが腐るとどのような影響があるかも重要なポイントです。
まとめ
おいしいおでんの作り方では、具材を入れる順番が重要です。
はんぺんはおでんを食べる直前に出汁で軽く温めるだけで充分であり、長時間煮込むとその美味しさが損なわれますので注意が必要です。
おでんを調理する際の具材の順番は以下の通りです:
- 最初に出汁を吸う食材を入れる
- 次に軽く煮込む食材を追加する
- 最後に練り物を入れる(はんぺんは食べる直前)
寒い季節にぴったりのおでんは、じっくり味が染みた大根やダシをたっぷり含んだしらたきなど、特有の美味しさを楽しむことができます。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。