SNS上のトラブルは情報が更新されやすく、当事者以外には確認できない部分も多いため、「断定できること」と「推測にすぎないこと」を分けて読むことが大切です。
結論:いま混乱している理由は「2つの話」が混ざっているから
今回の件は、大きく分けると次の2つの話が重なっています。
| 話の軸 | 内容 | 現時点での見方 |
|---|---|---|
| 大盛のぞみさん側の話 | 長年の誹謗中傷の相手が、親しい知人・同業者だったとされる | 大盛さん本人発信・報道系まとめで確認されている範囲では、加害者は「Yさん」とされる人物 |
| Aやんさん側の話 | 「開示請求したらAやんだった」と受け取れるデマが流れたと主張 | Aやんさん側は、誹謗中傷も開示請求を受けた事実も否定 |
つまり、大盛さんが告白した“加害者Yさん問題”と、Aやんさんが巻き込まれた“犯人扱い・偽造文書疑惑”は、現時点では同一の話として断定できません。
大盛のぞみさん側で分かっていること
大盛のぞみさんは、SNSやブログで活動する漫画家で、2026年春ごろから誹謗中傷被害について発信していました。報道系まとめ記事では、3月末から4月初旬にかけて、大盛さんが誹謗中傷によって精神的に疲弊し、漫画の更新が難しくなっていることを明かしたと整理されています。
その後、匿名アカウントから届いた過激な誹謗中傷DMの送り主が、同業者であり、さらにお茶やご飯に行くほど親しい知人だったとされる流れが出てきました。加害者を名乗る人物は、嫉妬が理由だったこと、開示請求を取り下げてほしいこと、夫や周囲に知られると困ることなどを伝えたとされています。
さらに、大盛さんが開示請求をやめない姿勢を示すと、その人物が逆上し、再び攻撃的なDMを送ったと報じられています。
ここまでを簡単に言うと、大盛さんは「知らないアンチに攻撃されていた」のではなく、「信頼していた身近な同業者から攻撃されていた可能性がある」と受け止められる内容を告白したということです。
では、なぜAやんさんの名前が出てきたのか
ここが一番ややこしい部分です。
大盛さん側の投稿では、加害者に関する断片情報として、親しい知人、既婚女性、同業者、家族系漫画を描く人などの条件が出たとされています。その結果、SNS上で「この条件に当てはまるのは誰か」という犯人探しが加熱しました。
そして、一部の第三者が条件から推測して、Aやんさんと結び付けた可能性があります。
ただし、重要なのはここです。
大盛さん本人が「Yさん=Aやんさん」と明言したと確認できる公開情報は、少なくとも現時点では見当たりません。
むしろAやんさん側は、某同業者から「酷いDMが届いたので開示請求したらAやんだった」と受け取れる悪質なデマが5月中旬ごろから流れていたと説明しています。さらに、Aやんさん側は誹謗中傷行為を一切しておらず、開示請求を受けた事実もないと否定しています。
「偽造文書」が出てきたのはなぜ?
Aやんさん側の主張では、Aやんさんを犯人だと思わせるような文書画像が出回り、その文書が偽造文書である可能性が高いとされています。検索結果上でも、Aやんさん関連の投稿に「偽造文書である可能性が極めて高い」とする内容が確認できます。
ここで注意したいのは、「偽造文書だった可能性」と「誰が作ったのか」は別問題ということです。
現時点で外部から言えるのは、
Aやんさん側は文書の真正性を否定している。
Aやんさん側は誹謗中傷も開示請求を受けた事実も否定している。
その文書を誰が作ったのか、誰が広めたのかは、公開情報だけでは断定できない。
というところまでです。
「DMなのに開示請求?」という疑問も混乱の原因
今回、SNS上で「DMを開示請求したらAやんだった」という趣旨の話が出たことで、さらに疑問が広がりました。
一般論として、日本の発信者情報開示請求は、公開投稿など「不特定の人が見られる通信」を対象にする制度です。法律事務所の解説でも、DMのような1対1のメッセージは通常の発信者情報開示請求の対象外と説明されています。
ただし、DMでも刑事手続き、弁護士会照会、証拠保全など、別ルートで特定が問題になる可能性はあります。別の法律事務所も、DMは通常の発信者情報開示請求の射程外だが、独自の対応が必要になる場合があると説明しています。
つまり、「DMを開示請求したらAやんだった」という表現は、法律的にかなり雑に聞こえるため、文書の信ぴょう性に疑問を持つ人が増えたと考えられます。
月光もりあさんが入って、なぜさらに複雑になったのか
月光もりあさんは、Aやんさん側に近い立場として発信しているように見えます。検索結果上では、月光もりあさん側の投稿にも、Aやんさんに関するデマや偽造文書に触れる内容が確認できます。
このことで、話の中心が、
大盛さんが受けた誹謗中傷の問題
から、
Aやんさんへのデマ疑惑
偽造文書疑惑
周辺の友人・同業者同士の発信合戦
へと広がってしまいました。
読者側から見ると、ここで一気に「誰が本当の加害者なの?」「誰が嘘をついているの?」「大盛さんとAやんさんは直接争っているの?」と混乱しやすくなったわけです。
現時点で一番自然な整理
現時点では、次のように分けて考えるのが一番分かりやすいです。
1. 大盛さんに誹謗中傷していたYさん問題
これは、大盛さん側が告白した本筋の問題です。
大盛さんは、長年の誹謗中傷の相手が親しい知人・同業者だったと明かし、その人物から謝罪や開示請求取り下げを求める連絡が来たとされています。
2. Aやんさんが犯人扱いされた問題
これは、別軸の問題です。
Aやんさん側は、自分が大盛さんへの誹謗中傷をしたという趣旨のデマが流れたと主張し、誹謗中傷行為も開示請求を受けた事実も否定しています。
3. 第三者の推測・文書画像・周辺者の介入で炎上が拡大
大盛さん側が出した断片情報から、SNS上で犯人探しが起こりました。報道系まとめ記事も、条件に当てはまる漫画家・ブロガーは複数いるため、無関係な人物への二次被害リスクがあると指摘しています。
この犯人探しの流れで、Aやんさんが巻き込まれた可能性が高いです。
「Yさん=Aやんさん」と考えていいの?
現時点では、そう断定してはいけません。
理由は3つあります。
1つ目は、大盛さん本人がAやんさんだと明言したと確認できないこと。
2つ目は、Aやんさん側が明確に否定していること。
3つ目は、SNS上の条件照合は非常に危険で、似た条件に当てはまる人が複数いる可能性があることです。
特に、家族系漫画、既婚女性、同業者、美容系ライターといった条件は、界隈によっては複数人に当てはまり得ます。だからこそ、「それっぽい」だけで個人名を出すのは二次加害につながる危険があります。
この記事のまとめ
今回の騒動は、単純に「大盛さん vs Aやんさん」という話ではありません。
むしろ、現時点での構図はこうです。
大盛のぞみさんは、親しい同業者とされる人物から長年誹謗中傷を受けていたと告白した。
その加害者はYさんとされるが、公開情報だけではAやんさんだとは断定できない。
Aやんさん側は、自分が犯人だと受け取られるデマを流されたと主張し、誹謗中傷も開示請求を受けた事実も否定している。
さらに偽造文書疑惑や周辺者の発信が加わり、SNS上で話が複雑化している。
なので、今いちばん大事なのは、大盛さんの被害を軽視しないことと、Aやんさんを根拠なく犯人扱いしないことの両方です。
SNSの怖さは、加害者本人だけでなく、周囲の「たぶんこの人だと思う」という推測でも人を傷つけてしまうところにあります。
今回の件はまさに、誹謗中傷の被害告白が、別の人への誹謗中傷や犯人探しに変わってしまう危険性を示しているように見えます。
